傷寒論の桂枝湯から学ぶ事2

2022年3月9日;(写真は長野県白馬八方尾根です。)

傷寒論(ショウカンロン)宋版(ソウバン)には桂枝湯(ケイシトウ)の煎じ方から、急性時の飲み方、養生法まで書いてあります。
桂枝湯以外ではどうなるのでしょうか?

例えば煎じ方でも、附子剤(ブシザイ)は痛み目的では50~60分。目的が新陳代謝機能を改善させる時は60分以上煎じます。50分以下では毒性が残ります。
煎じる時間により抽出される成分、分解される成分、合成される成分がそれぞれ異なります。
一般的に実証(ジッショウ)の薬方は短時間で煎じ、虚証(キョショウ)の薬方は長く煎じます。

慢性病では症状が改善し、糸練功(シレンコウ)で7合以上なら減薬を始めます。(癲癇テンカンなどは10合でも減薬しません)
満量から2/3量、1/2量、1/3量へ適量診をしながら減薬していきます。

糸練功に関しては以下をご参考に
誰でも出来る「糸練功」医療気功
糸練功の合数(改善度合い)と症状

治療終了は、糸練功で「要治療(ヨウチリョウ)」の反応が消失することです。病状によっては「要治療」の反応の消失後2~3ヵ月の服用をお勧めすることもあります。

食養生では、発酵は炭水化物が酸に変化し生じます。発酵の強い物の摂り過ぎは、酸により相剋の脾の臓を傷つけます。
また玄米は降(コウ)です。血圧の高い人や血糖値の高い人には合いますが、虚証の人には長期には問題が生じます。
果物でも柑橘系、イチゴやリンゴなどのバラ科、ウリ科等働きが異なります。
肉でも、牛肉、豚、鶏、マトン、馬肉、それぞれ働きも帰経(キケイ)も異なります。

「身体を冷やすから、悪いから、食べない」事を改めます。
「身体に良いからと、食べすぎる」事を改めます。
極端な事は止めます。「食養生は、いい加減、ほどほどが最も妥当」です。
病の時は、専門家がご指導くださります。

桂枝湯の条文を見本に、証に合わせ私達が煎じ方から養生法まで考えられるようになると、理想的な治療が出来るようになると思います。

  1. 傷寒論の桂枝湯1 煎じ方、飲み方
  2. 傷寒論の桂枝湯2 補助の飲み方、効果判定
  3. 傷寒論の桂枝湯3 良くならない時の対処法
  4. 傷寒論の桂枝湯4 重症の場合の対処法
  5. 傷寒論の桂枝湯から学ぶ事1
  6. 傷寒論の桂枝湯から学ぶ事2