傷寒論の桂枝湯4

2022年3月5日;(写真は長野県白馬八方尾根です。)

最後の治療法は重症の場合です。

傷寒論(ショウカンロン)宋版(ソウバン) 桂枝湯(ケイシトウ)条文より
若(も)し病重き者は一日一夜服し周時(シュウジ)之を観る。一剤を服し盡(ツク)して病証猶(ナオ)ある者は、更に服を作る。若し汗出でずんば乃ち服すこと二三剤に至る。

  1. 「若し病重き者は一日一夜服し周時之を観る」もし病が重い場合は1昼夜、飲み続けて病の経過を観察する。
  2. 「一剤を服し盡して病証猶ある者は、更に服を作る」1日分を服用しつくし、病が治らない者は更に1日分を作る
  3. 「若し汗出でずんば乃ち服すこと二三剤に至る」もし汗が出なければ2~3日分を服用しても良い。
    1日で3日分を服用する方法は、桂枝湯証だからです。当然、陰陽虚実により異なってきます。

最後に食養生です。
傷寒論宋版 桂枝湯条文より
生冷(セイレイ)、粘滑、肉、麺、五辛、酒酪(シュラク)、臭悪等の物を禁ず。

  1. 太陽病(タイヨウビョウ)は表寒(ヒョウカン)のため補助に熱い粥を啜(スス)ります。逆の身体を冷やす「生冷」は避けます。
  2. 次の病位である少陽病(ショウヨウビョウ)では油脂が駄目です。少陽病位に進行しないよう「肉、酒、乳製品」を避けます。
  3. 麺は蕎麦などの冷やす麺なのか、ウドンなどを指すのか。2000年前の中国南部の麺が分かりません。
  4. 「臭悪」はニンニク(漢方名;大蒜タイサン)、ニラ(漢方名;小蒜ショウサン)、ネギ(漢方名;葱白ソウハク)などですが、宗教的に忌み嫌わているからだと言われています。
  1. 傷寒論の桂枝湯1 煎じ方、飲み方
  2. 傷寒論の桂枝湯2 補助の飲み方、効果判定
  3. 傷寒論の桂枝湯3 良くならない時の対処法
  4. 傷寒論の桂枝湯4 重症の場合の対処法
  5. 傷寒論の桂枝湯から学ぶ事1
  6. 傷寒論の桂枝湯から学ぶ事2