傷寒論の桂枝湯2

2022年3月3日;(写真は インドネシア バリ島 カウイ山の古代遺跡です。)

「補助の飲み方。効果判定」が書いてあります。

傷寒論(ショウカンロン)宋版(ソウバン) 桂枝湯(ケイシトウ)条文より
服し已(オワ)って須臾(スユ)にして熱稀粥(ネツキジュク)一升を啜(スス)り、以て薬力を助け温服すること一時許(バカリ)ならしむ。遍身(ヘンシン)、漐々(チュウチュウ)として微(スコ)しく汗あるに似る者、益々(マスマス)佳(カ)なり。水の流離(リュウリ)する如くならしむべからず。病、必ず除かず。

  1. 「服し已って須臾にして。」薬方を飲み終わって少し時間を開けて。
  2. 「熱稀粥一升を啜り。以て薬力を助け」続けて薬力を助ける補助に熱い薄い粥を1合すすり。
    証(ショウ)により補助は変わります。桂枝湯証では熱い薄い粥です。
  3. 「温服すること1時許ならしむ。」服用後2時間様子を診る
    薬効の判断時間が記されています。急性の桂枝湯証では2時間。
    服用2時間後は現代薬理学で考えると血中濃度が一番高くなる時間です。
    効果判定は、急性、慢性、陳旧など証で異なる場合があります。
  4. 「遍身、漐々として微しく汗あるに似る者、益々佳なり。」全身から汗がにじみ出て、少し汗がある状態が良い。
    虚証(キョショウ)は少し発汗、葛根湯(カッコントウ)証、麻黄湯(マオウトウ)証と発汗量が多くなります。虚実で発汗量は異なります。治療の程度の目安をどの程度か知ることです。
  5. 「水の流離する如くならしむべからず。病、必ず除かず。」水が流れるほどの発汗があると、病は良くならない。
    証に合わない強すぎる治療薬力が証より強いと良くならない。

次回は桂枝湯を飲んでも「良くならない時の対処法」が書いてあります。

  1. 傷寒論の桂枝湯1 煎じ方、飲み方
  2. 傷寒論の桂枝湯2 補助の飲み方、効果判定
  3. 傷寒論の桂枝湯3 良くならない時の対処法
  4. 傷寒論の桂枝湯4 重症の場合の対処法
  5. 傷寒論の桂枝湯から学ぶ事1
  6. 傷寒論の桂枝湯から学ぶ事2