桂麻三兄弟(ケイマサンキョウダイ)

2022年2月1日;(写真は インドネシア バリ島です。)

桂麻各半湯(ケイマカクハントウ)は甘草麻黄湯(カンゾウマオウトウ)の加味方でもありますが、桂枝湯(ケイシトウ)と麻黄湯(マオウトウ)の1:1の合方です。
桂枝湯証は悪風(オフウ)で自汗(ジカン)があります。麻黄湯証は表寒(ヒョウカン)が強く悪寒のため自汗がありません。
悪風と悪寒の証の合方です。

自汗がある場合は桂枝湯の割合を増やします。
桂枝二麻黄一湯(ケイシニマオウイットウ)とし桂枝湯と麻黄湯の比率を2:1にします。

血液中の水分が減少し脱水状態になると反射的に口渇が現れます。
自汗があり口渇もあれば、脱水を改善する石膏(セッコウ)剤の越婢湯(エッピトウ)を麻黄湯から変えます。
桂枝二越婢一湯(ケイシニエッピイットウ)です。桂枝湯と越婢湯の比率は2:1です。

この桂麻各半湯と桂枝二麻黄一湯、桂枝二越婢一湯の3処方を桂麻三兄弟と言われます。
柴葛解肌湯(サイカツゲキトウ)などと同様に温病(ウンビョウ)にも用いる処方群です。

桂枝二越婢一湯は自汗と口渇がありますが、より実証で自汗が無ければ桂枝一越婢二湯(ケイシイチエッピニトウ)が考えられます。
青皮(セイヒ)剤と越婢湯の比率を変えると自由自在に方意を作る事が出来ます。

同じように桂麻各半湯、桂枝二麻黄一湯も自汗と虚実(キョジツ)で判断し、より実証なら桂枝一麻黄二湯(ケイシイチマオウニトウ)が考えられます。
虚実は桂枝二麻黄一湯、桂麻各半湯、桂枝一麻黄二湯の順で虚から実になります。
こちらも青皮剤と麻黄湯の組合せで簡単に作れます。