甘草麻黄湯(カンゾウマオウトウ)

2022年1月20日;(写真は 懐かしいタイのプーケット。新型コロナで海外に行けないのは悔しいです。)

金匱要略(キンキヨウリャク)水気病篇「麻黄甘草湯(マオウカンゾウトウ)」を出典とする甘草麻黄湯(カンゾウマオウトウ)は、咳などの発作止め頓服、或いは水腫に用いられる漢方処方です。
故藤平健先生は、慢性の喘息に甘草麻黄湯を使用され多くの喘息患者さんを治されています。「漢方臨床ノート治験篇」藤平健、著。
頓服薬の甘草麻黄湯を体質改善薬としても使われていました。

私も藤平先生の文献を元に甘草麻黄湯を使用し多くの難治性の喘息患者さんを治療しました。
私の用いた分量は甘草3麻黄6の組合せです。他に甘草3麻黄3の処方もありますが効果に疑問を感じます。甘草・麻黄の割合が1対2が良いように感じます。
(藤平先生の文献では、甘草3~5g麻黄6~10gの1対2を使用されていたようです。)
末では甘草末0.8麻黄末1.6を1日分とします。頓服量はその半量を1回分とします。

また甘草麻黄湯証の合う患者さんは難治性の喘息の場合が多いです。
2味の甘草麻黄湯では体質改善は難しいと思われます。甘草麻黄湯証の体質改善薬として補中益気湯(ホチュウエッキトウ)加人参(ニンジン)を私は使用しています。

甘草麻黄湯は脱汗に注意が必要です。
脱汗を起こした時は、牛黄(ゴオウ)製剤の救心や六神丸(ロクシンガン)、茯苓杏仁甘草湯(ブクリョウキョウニンカンゾウトウ)、茯苓甘草湯(ブクリョウカンゾウトウ)などで対応します。