
2021年12月17日;(写真は 明治神宮外苑 明治天皇の御観兵榎ゴカンベイエノキです。)
一般的に食養生を論じる時に
- 夏に出来るものは身体を冷やし、冬に出来るものは身体を温める。
- 南に出来るものは身体を冷やし、北に出来るものは身体を温める。
身土不二(シンドフジ)から考えても、そういう傾向があります。その通りだと思います。
身土不二No.1(代々受け継いだ食習慣)を参考に
また「✖地上に出来る果物は身体を冷やし、根物は身体を温める」ともよく言われます。
升降(ショウコウ)では「果物は降、根物は升」です。
「✖果物の降を寒(カン)、根物の升を温(オン)」と間違われている場合が多いです。
寒熱と升降は別の概念です。
「天は陽なり地は陰なり」です。
「✖陰の中で出来る物は身体を温め、陽の中で出来る物は身体を冷やす」とも勘違いされます。
「熱も陽の一つ、寒も陰の一つ」ですので、そういう面もあります。初心者はそれでも構いません。
患者さんへ食養生を指導する専門家は、そういう分けにはいきません・・・が。
正確には「陰の中で出来るものは陽、陽の中で出来るものは陰の傾向がある」が正しいです。陰陽と寒熱は概念が異なります。
天に近い陽の中で出来る桂枝(ケイシ)は、身体を冷やすでしょうか。桂枝は身体を温めます。
漢方の専門家には周知のとおりです。
緑字は古典からの引用
赤字は古典から学んだ概念
食養生の寒熱 へ続く