現代人の花粉症

2021年12月11日;(写真は 青山2丁目 銀杏並木です。)

病名漢方という言葉があります。病名にて漢方薬を選ぶ方法です。
本来の漢方医学は「証(ショウ)」に応じて漢方薬を選薬します。
「証」とは漢方医学の診断であり、また同時に治療法でもあります。東洋医学の診断「証」は病名を決める事ではなく治療法を決めることです。

病名漢方では花粉症やアレルギー性鼻炎に小青竜湯(ショウセイリュウトウ)と言われます。確かに小青竜湯証は多いです。しかし、その小青竜湯が効かなくなってきています。

花粉症・アレルギー性鼻炎の証は、まず燥湿(ソウシツ)で判断します。

燥(ソウ)の場合は、葛根湯(カッコントウ)証なども考慮します。
また鼻水よりクシャミが多ければ麦門冬湯(バクモンドウトウ)などの適応が多いです。
麦門冬湯証は虚熱(キョネツ)の大逆上気(ダイギャクジョウキ)により、上焦(ジョウショウ)が燥の状態に成っています。気管支では水分が少なく濃い痰で切れにくい咳が出ます。鼻では鼻水が少なくクシャミの症状が多くなる傾向があります。
麦門冬湯証の食養生は標治法(ヒョウチホウ)として潤(ジュン)の食材を選び症状を軽くします。
海産物やウリ科以外の果物(バラ科のリンゴ、梨、桃、杏、イチゴなど、酸味のある柑橘系など)、ハチミツ、酢の物などです。燥性の強い食材の苦い・アクのある物(ナス科、ゴボウ、ホウレン草など)や辛い物(唐辛子、胡椒など)は避けます。

湿(シツ)の場合、陽証なら小青竜湯証、陰証の太陰病なら苓甘姜味辛夏仁湯(リョウカンキョウミシンゲニントウ)証。少陰病なら麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)証が多くなります。
苓甘姜味辛夏仁湯証は、貧血がちで眼瞼内側の奥が白っぽい傾向にあるのも特徴です。補助としては人参剤や血虚(ケッキョ)を補う食材や補助剤が合います。

  1. 花粉症と迎香のツボ
  2. 現代人の花粉症
  3. 花粉症・アレルギー性鼻炎の養生