漢方薬は野生品

2021年11月5日;(写真は 大分県由布市飯盛ヶ城です。昔、この山にはお城が有ったそうです。そのまま山の名前に成っています。)

漢方薬の原料には野生品と栽培品があります。
野菜などでもそうですか、露地栽培とハウス物では成分量に差があります。同じ物ではありません。

漢方薬原料は野生品にこだわり漢方薬の製造をしてきました。野生品は副作用も少なく効果も強く感じます。野生品と栽培品では迫力が違います。

利水剤である白朮も野生品を使ってきました。
最近の白朮は色が濃くなっています。香りも強くなっています。
40年前の白朮は、もっと色が白かったです。香りも薄かったです。香りが強いのは精油成分が多いからです。
精油成分は表の骨格や筋肉、消化器では胃などの浅い部分に使用する蒼朮の特徴です。
白朮はもっと深い裏や刺激に弱い粘膜の腎臓などに使用しますので、精油成分は少ない方が良いです。

「気味の厚薄」気(精油)の濃さによる働きの違いは
漢方薬の働きは限局的 No.5を参考にして下さい。

blank

栽培品の白朮を鑑別しました。
40年前の白朮に近い白色です。香りも野生品に比べ薄く精油成分が少ない理想的な白朮に思われました。

糸練功で鑑別すると野生品の白朮は「脾の臓」以外に「肺の臓」と「膀胱の腑」に反応があります。
「肺の臓」と「膀胱の腑」は表に近い臓腑です。白朮は裏に使用しますので野生品には問題があります。
栽培品の白朮は「肺の臓」と「膀胱の腑」に反応はなく、「脾の臓」のみの反応です。理想的です。

東洋医学の臓腑に関しては
東洋医学の臓腑をご覧ください。

糸練功に関しては以下をご参考に
誰でも出来る「糸練功」医療気功
糸練功の合数(改善度合い)と症状

ショックでした。白朮に関しては栽培品の方が害が少なく使いやすいと思われます。
白朮と蒼朮は直ぐに種が混ざり雑種になります。他の漢方薬でも簡単に一山超え、種が混ざると言われます。野生の白朮は蒼朮との雑種に成りつつあるのかもしれません。
畑で作る栽培品は、雑種になり難い環境なのかもしれません。残念で驚きでした。