地黄は胃になずむ

2021年9月3日;(写真は 大分県豊後高田市 長岩屋川の不動明王の川中不動 です。)

漢方薬味の地黄(ジオウ)が入った漢方薬を服用すると胃腸障害のような症状を呈する人がいます。昔は地黄は「胃になずむ」と言われていました。

地黄はイモです。サツマイモも食べすぎると胃になずみます。解熱鎮痛剤によるプロスタグランジンを抑制することにより生じる胃腸障害・胃潰瘍などの副作用とは少し異なります。

地黄の配合されている処方に八味地黄丸(ハチミジオウガン)や六味丸(ロクミガン)などがあります。胃にもたれる時は人参湯(ニンジントウ)や平胃散(ヘイイサン)などと合方(同時服用)すると胃症状が起きなくなります。

平胃散は少陽病位の中間証からやや実証の漢方薬です。「食滞(ショクタイ)」と言われる胃に食物が停溜している証です。少陽病位のやや実証ですので胃が弱っているのではなく怠けている状態です。
※地黄丸と人参の組合せは「胃になずむ」とは別の理由があります。機会がある時にご紹介します。

平胃散は構成薬味である乾姜(カンキョウ)、蒼朮(ソウジュツ)、陳皮(チンピ)など精油成分が多い薬味で胃に刺激を与え胃の機能を活発化しています。芳香性健胃薬と同じ働きです。
人参湯にも乾姜が入っています。

地黄の胃になずむ症状は、漢方薬味の縮砂(シュクシャ)や乾姜、蒼朮、陳皮などの辛み成分で解消できます。
サツマイモも同じで、食養生では香辛料を少し多めに使用すると良いです。