時代で変わる漢方

2020年10月7日;
日本の漢方は明治政府の西洋医学一辺倒の政策にて一時消滅の危機に瀕した時代があります。
僅かな医系の先生方と、関西を中心とした薬系の先生方が伝統漢方を細々と、しかし力強く伝え残した時代です。

その後、薬系漢方が徐々に全国に広がり日本漢方は薬系にて全盛期を迎えます。
漢方が保険適用され、1970年代より徐々に医系でも漢方を使われる先生方が、ごく少数ですがいらっしゃいました。
病院では、漢方薬が化学薬品の副作用防止のために使われていた時代です。

その当時、漢方の意外な効果や東洋医学の不思議さに気づかれた医系・薬系の先生方は、今まで学んだ西洋医学や薬理学を捨て、本腰で漢方・東洋医学の世界へ入ってこられました。私もその一人でした。

好きで始めた漢方。でもそれだけで良いのでしょうか?
西洋医学で治らなかった患者さんが劇的に改善される喜び。
患者さんから感謝の言葉をいただく喜び、嬉しいです。
でもそれだけで良いのでしょうか?
今まで勉強された漢方の知識と技、それで十分なのでしょうか?

時代は変わり、西洋医学でも治せない。最後に藁にもすがる思いで漢方を頼り、治らなかった患者さんがいらっしゃいます。
漢方・東洋医学は、終わりの無い勉強です。
最初に漢方に出会った時の意欲と努力を、漢方に携わる間は続けて行くことが大事かもしれません。