半身不随の左右

2021年11月2日;(写真は大分県由布市由布岳登山道からの風景です。)

万病回春(マンビョウカイシュン)と言う漢方の古典に麻痺や半身不随に使用する2処方が有ります。
1つは加減潤燥湯(カゲンジュンソウトウ)です。もう一つは加減除湿湯(カゲンジョシツトウ)です。

加減潤燥湯は、当帰(トウキ)・川芎(センキュウ)・芍薬(シャクヤク)・熟地黄(ジュクジオウ)の四物湯(シモツトウ)に生地黄(ナマジオウ)や桃仁(トウニン)・紅花(コウカ)・黄芩(オウゴン)・黄柏(オウバク)などを加え血毒に働く方剤です。また上焦・下焦へ働く薬味が入っています。
上半身に効果がある様に黄芩と桂皮(ケイヒ)を加えてあります。
下半身に効果がある様に黄柏と牛膝(ゴシツ)を加えてあります。

加減潤燥湯は血毒による左半身の麻痺や半身不随に使用します。
上半身の麻痺には上焦に働く黄芩や桂皮を追加し更に倍量にします。
下半身の麻痺には下焦に働く黄柏や牛膝を追加し更に倍量にします。

加減除湿湯は、白朮(ビャクジュツ)・茯苓(ブクリョウ)・半夏(ハンゲ)・蒼朮(ソウジュツ)の胃内停水(イナイテイスイ)を取る薬味に陳皮(チンピ)・枳殻(キコク)・白芷(ビャクシ)・羗活(キョウカツ)などの気剤を加え水毒・気毒に働く方剤です。

加減除湿湯は気虚による右半身の麻痺や半身不随に使用します。
痛みの強い時は姜黄を加えます。
下半身の痛みには牛膝・防已(ボウイ)・威霊仙(イレイセン)を追加します。

ここでも「右は水なり、左は血なり」です。

  1. 第六感
  2. 東洋医学と磁場
  3. 男は陽なり、女は陰なり
  4. 右は水なり、左は血なり
  5. 半身不随の左右
  6. 上腹部痛の左右