虚実(キョジツ)と補瀉(ホシャ)

2022年3月24日;(写真は山口県 長門 元乃隅稲成神社です。)

漢方薬には虚実があります。
また体質にも虚実があります。
お病気にも虚実があります。

虚証(キョショウ)の人に実証(ジッショウ)の病態が出来る事があります。
例えば、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)証の女性に子宮筋腫が出来た場合、子宮筋腫は実証の病です。

体質の虚証に合わせると、実証の子宮筋腫の治療が出来ません。
しかし虚証の人にも実証の漢方薬を使用する事が出来ます。

体質に合わない漢方治療は、服用期間を短く、或いは服薬量を減らすのです。

実証の桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)の満量と比較し、半量、或いは1/3量が、瀉剤(シャザイ)として同じの力のはずが有りません。
半量は通常小学校1年生の1日量、1/3量は幼稚園の入園児の分量です。
桃核承気湯は、適量を変えても、いつでも瀉剤の強実証(キョウジッショウ)の漢方薬なのでしょうか。

服用期間と分量を調節することにより治療の幅が広がります。補瀉の力を自由にコントロールできます。
ここに適量診(テキリョウシン)の重要性が出てきます。