文明化した食生活

2020年7月25日;
30年近く前、私はある漢方メーカとのお付き合いで、新商品開発のアイデアとか意見を述べる御意見番のような立場にありました。

その当時、北京に行くと人民服を着ている方も多かった時代です。
そのメーカーは中国のある中医学院(中医学大学)と共同で、アトピー性皮膚炎の漢方薬の開発をしていました。

アトピー性皮膚炎の漢方薬が出来あがり、臨床試験をすることに成りました。
臨床試験をしようとすると、当時の中国にはアトピー性皮膚炎の患者さんが居なかったのです。
臨床試験は出来ずに、その漢方薬は結局お蔵入りとなりました。日の目を浴びる事はありませんでした。

その後、10年程すると中国に冷蔵庫が普及し食生活が豊かになりました。人民服を着ている人も見なくなりました。そしてアトピー性皮膚炎の患者さんが何処にでも居るようになりました。

冷蔵庫が無い時代。
私たちの小さな頃は、魚屋さんが今日獲れたての魚を売りに来ていました。
鶏を飼育している家も多く、生みたての卵を朝食で食べていました。
私の田舎では、飼っている豚が1匹死ぬと冷蔵庫が無いので、親戚みんなで朝も晩も豚料理です。食事で「また豚だ」と飽きがくる頃に、鹿児島では黒砂糖を入れた保存食の豚味噌を造ります。

日本人は添加物を1日11g以上摂っていると言われています。
東洋医学で身体の毒を中和解毒するのは、五色で「肝胆経」に属する緑の青野菜(少しアクのある野菜は「心経」にも属し解毒力は更に強い)です。特に夏のウリ科の野菜は尿に排泄を促します。

衛生状態も良くなり、食生活が豊かになったのだと思います。そして多くの病気が生まれました。
発展途上国と比較し、現代栄養学の発達した国ほど成人病が多いです。