半夏の地獄のエグ味

2021年9月4日;(写真は 大分県豊後高田市 長岩屋川の川中不動と両脇のコンガラ童子とセイタカ童子です。)

私が漢方の世界に入った20代の頃、漢方薬の鑑別をする勉強をさせられました。

東洋医学の理論を用い、自分の眼で五色を、鼻で気を、舌で五味を判断していきます。
五色と五味にて五臓の臓腑での漢方薬の働きを考えます。
(臓腑に関しては東洋医学の臓腑をご参考に)
色の厚さ薄さ・味の厚さ薄さ・気の厚さ薄さにより表裏病位を考えます。
(表裏と病位に関しては病の進行「内外」をご参考に)
更に、香りは病因の気血水の気毒を、また手で触れた感触と舌での感じ方で水毒血毒を考えさせられました。
(気血水に関しては気血水をご参考に)

単味の漢方生薬だけでなく様々な漢方処方の煎じ薬も気・五味・五色を覚えていきます。
本を読んで漢方薬の成分や働きを勉強するのではありません。自分の五感で学んでいきます。

その時に口に入れてはいけない漢方生薬に附子(ブシ)と半夏(ハンゲ)があります。
生半夏(ナマハンゲ)のエグ味は強烈です。半夏を口にする時は、横に毒消し用の生の生姜を置いてします。生半夏を口にした途端、喉が焼け付き、刺す痛みがあります。地獄です。
生姜で毒消しをすると一瞬でス~と楽になります。それでも数時間から半日くらい苦しみ続けます。

この半夏の副作用を除くための俢治シュチ(下ごしらえ・毒消し)は、明礬と生姜を用い数日かけ姜半夏(キョウハンゲ)を作ります。

姜半夏による毒消し・俢治に続く