漢方薬の白蜜(ハクミツ)

2021年11月11日;(写真は 福岡県糟屋郡新宮町立花山に残る立花城の石垣です。)

大理の白蜜(ハクミツ)から続く

大理は亜熱帯ですが標高が2,000mあります。温暖でお花が咲き乱れる地域です。
蜂が集めた蜜が岩の窪みに溜まり水分が抜けます。時が流れ蜂蜜は岩の様に硬くなります。表面には苔が生えます。

白蜜は白いのが良品です。
白蜜・ハチミツの寒熱は平(ヘイ)・潤(ジュン)です。「潤肺潤腸」と言われる滋潤効果があります。

八味地黄丸(ハチミジオウガン)の構成薬味です。地黄(ジオウ)や麦門冬(バクモンドウ)、麻子仁(マシニン)などの「燥」の証に併用すると滋潤作用で効果が上がると考えられます。
血液も滋潤しますので脱水などの予防にもなります。

平成薬証論の著者である本草学者の渡邊武博士が顧問をされていた医薬品メーカーの会長が糖尿病で入院されました。この医薬品メーカーは誰でも知っている日本で1番大きな医薬品メーカーです。
渡邊博士は蜂蜜をお見舞いに持っていきました。会長は「俺は糖尿病だぞ」。渡邊博士は「蜂蜜は糖尿病の薬です」と答え、会長は蜂蜜で糖尿病を治されたと聞きます。

糖が多い蜂蜜を使った八味地黄丸は糖尿病の漢方薬としても使われます。
血糖値が上がると血液の粘度は高まり脱水に近い状態、燥(ソウ)となり口渇が生じます。糖が多く血液の粘度を高めるはずの蜂蜜が血液を滋潤し、結果として血液の粘度を下げると考えられます。

蜂蜜は糖分が多く、摂り過ぎると一時的に血糖値に影響しますので自己管理が必要です。
また強い殺菌作用があります。腸内細菌叢が乱れ下痢をする人もいます。
元々2,000年以上前から漢方薬として使われています。摂り過ぎにはご注意を。

漢方薬として用いる砂糖 に続く

  1. 大理の白蜜(ハクミツ)
  2. 漢方薬の白蜜(ハクミツ)
  3. 漢方薬として用いる砂糖