食養生 五味の多食の害No.2

2020年10月9日;
素問 五臓生成篇(五味の合する臓器。多食により相克の傷る所)には以下の記述があります。
鹹の多食は、血が粘稠となり、脈行渋る
苦の多食は、皮膚がガサガサになり
辛の多食は、筋肉が引き攣れ爪が枯れる
酸の多食は、肉が萎縮し唇が巻き上がる
甘の多食は、骨が痛み、髪の毛が抜ける」と有ります。

上記を現代医学的に出来るだけ分かりやすく解説していきます。(東洋医学の臓腑は西洋医学の臓腑とは異なります)

鹹(塩からい)の味は、腎の臓に配当されます。
食べすぎると相剋の心の臓を痛めます。
血液が粘稠となり血栓が出来たり、血圧上昇不整脈狭心症などを引き起こします。

苦い味は、心の臓に配当されます。
食べすぎると相剋の肺の臓を痛めます。
皮膚が乾燥しガサガサとなります。特に、湿度が下がる冬場に酷くなる皮膚病は要注意です。乾燥性の老人性掻痒症なども酷くなります。冬場に炬燵やお布団で温まると酷くなる咳(麦門冬湯証)などにも禁物です。体毛が抜けやすくなるとの記述も有ります。

辛い味は、肺の臓に配当されます。
食べすぎると相剋の肝の臓を痛めます。
筋肉が引きつり、こむら返り等の筋肉の痙攣、平滑筋である内臓筋も収縮しますので腹痛などが起きやすくなります。爪が枯れてくるとの記述も有ります。

酸っぱい味は、肝の臓に配当されます。
食べすぎると相剋の脾の臓を痛めます。
肉が萎縮し筋肉が弱ります。唇や舌の筋肉も弱ってきます。アトニー体質(弛緩性)が悪化し内臓筋も弱り、胃下垂脱肛子宮脱内臓ヘルニア遊走腎などの内臓下垂を起こしやすくなります。
酸っぱい物は「収」の働きが有りますので、内臓下垂の食養生としては推奨されます。しかし食べすぎると脾の肌肉を弱らせ内臓下垂が酷くなります。やり過ぎは禁物です、ご注意を。

甘い味は、脾の臓に配当されます。
食べすぎると相剋の腎の臓を痛めます。
骨が弱ります。骨粗しょう症が進行し膝関節症股関節脊椎分離症などで腰痛も酷くなります。老化を早め髪の毛が抜けやすくなります。

以下もご参考に
食養生 五味の働きNo.1
食養生 五味の過食の害No.3
食養生 病ごとの五味の禁止No.4
食養生 五味の教えNo.5