治療原則「合病(ゴウビョウ)」

2021年3月9日;(写真は 長野県 白馬 八方尾根 です。)
前回の治療原則「先急後緩(センキュウゴカン)」から続きます。
前々回(先表後裏)、前回(先急後緩)では併病について書きました。今回は合病です。

合病は急性病に限らず慢性病でもよく出現する病態です。
1つの病が複数の病位に出る病態が合病です。その内の1つの病位が本治部です。後の病位は標治部と言われる病位です。

  1. 太陽と陽明の合病。自下痢(自ら下痢)が主症状。治療原則は太陽病です。
  2. 太陽と陽明の合病。喘して腹満(咳をしてお腹が張る)が主症状。治療原則は太陽病です。
  3. 太陽と少陽の合病。自下痢(自ら下痢)が主症状。治療原則は少陽病です。
  4. 陽明と少陽の合病。下痢し滑脈で数(下痢をし滑脈で脈拍が早い)が主症状。治療原則は陽明病です。
  5. 三陽の合病。治療原則は陽明病です。

上記は古典の症状です。これに捉われる必要はありません。あくまで病位を表現する症状例です。
自ら下痢や腹満は陽明の特徴です。咳は太陽病の麻黄剤に多く、また少陽の下痢も有ります。

標治部の治療を標治法、本治部の治療を本治法と言います。
本治法だけでも病は改善します。しかし症状のある標治部も同時に治療をすると、症状も早く寛解し患者さんは楽に成ります。
本治部と同時に標治部も治療するのが標本治療法となります。

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