食養生での砂糖

2020年6月29日;
「三白の害」と聞かれたことがあると思います。
玄米から精米した白米、イオン交換で造られた塩、サトウキビから精製された白砂糖の3つです。

実は砂糖は2000年以上前から漢方薬として使われています。
膠飴と言われる砂糖です。粳米を麦芽で発酵して作った甘い自然糖です。小建中湯や大建中湯の構成薬味です。1日の薬用量は20gです。
もう一つの漢方薬、蜂蜜があります。八味丸や桂枝茯苓丸の構成薬味です。古くは岩蜜(白蜜)を使用していましたが、入手が困難なため現在は蜂蜜を使用しています。
blank※岩蜜は、蜂が岩に蜜を溜め長期間乾燥し岩場のミネラルが入り込んだ蜜です。塩に対する「岩塩」、蜂蜜に対する「岩蜜」です。
写真は30年程前、ヒマラヤの中腹2000mにある大理にて手に入れた岩蜜です。表面には苔が生え一部蜂の巣が見えます。blank

缶コーヒーや野菜ジュースには大量の砂糖が入っていると言われています。日本人の平均的砂糖の摂取量は1日60~70gです。
漢方薬の膠飴の薬用量は1日20gです。薬として使う3倍以上の砂糖を日本人は摂取しています。

砂糖の摂り過ぎは、腸内の悪玉菌を増やし腸内の炎症を高めます。腸内で異常発酵も生じます。悪玉菌からの排泄物は吸収され身体を巡っていきます。
神経性疾患であるアルツハイマー病やパーキンソン病との関連が報告されています。
免疫との関連も指摘され、妊娠中に甘い物を摂り過ぎると赤ちゃんがアトピー体質になり易いと言われています。

漢方の食養生では、黒砂糖は毒消し、白砂糖の副作用は吐き気になります。
また糖尿病に使用する八味丸には蜂蜜が入っています。蜂蜜は「潤」の働きがあり、濃くなった血液濃度を下げ潤します。結果的に血糖値が下がると言われています。
太陽堂では自然糖である蜂蜜や、ミネラル豊富な黒砂糖・メイプルシロップをお勧めしています。

しかし白砂糖には、白砂糖で他で変えられない使い方があると思います。精製塩もそうです。
精製塩に不足しているのはミネラルです。海産物(海藻類や頭ごと内臓まで食べられる小魚類)を摂ると不足を補充出来ます。
砂糖の害は、緑で少しアクや苦みのある野菜で中和されます。日本茶、パセリ、レタス、ホウレン草・・・。自然糖をお勧めしますが、食事を一工夫すると色々な使い方が出来ると思います。