修行した弟子たち

2020年7月20日;
博多の太陽堂には多くの先生たちが漢方と糸練功を勉強に来られます。
その中で1~3年の期間、地元を離れ福岡に住み、博多の太陽堂で漢方治療に従事し修行した子達がいます。

太陽堂では毎朝、漢方理論の試験があります。叱られ、糸練功の訓練をし、多い時は1日20人の患者さんを診て修行を続けます。約半数が脱落しますが、最後まで生き残った子達は卒業していきます。

修行する子達にお教えするのは、漢方の知識や糸練功の技も大事ですが、方向性を育てます。
秋のモミジは綺麗です。枝を上にも横にも張り太陽光線を浴び、美しい紅葉を見せてくれます。
紅葉もせず派手ではありませんが、杉の木は上へ上へ伸びていきます。モミジの様に枝を横に伸ばさないよう枝打ちをされます。そして真直ぐ伸びていきます。
私達の修行にも美しさ派手さは必要ありません。
修行する子達が横に伸びないよう枝打ちをします。最初は肥料も水も与えます。

真直ぐ伸びる方向性が定まり、自分で根を張り水や栄養分を集められるように成ります。ここで最初の修行は終わります。
そこから自分で漢方への思いを更に強め、古典を勉強し、技術を更に磨かないといけません。
それが出来る力が付いたら、太陽堂での修行が終わり卒業します。
僕にできる事は、後は見守ってあげるだけです。
知識が豊富、腕が良くなったから、太陽堂での修行が終わったのではありません。

ある若手の先生に、どうしたら一流に成れるか問われました。
僕は「一流の技(ワザ)など無い。一流を求める心が一流なのだ」と答えました。

目の前に治せない患者さんが居るかぎり、修行に終わりはありません。
自分で根を張り、天に向かい、真直ぐ伸びて行くことです。