肉体は電気的信号・刺激で動く

2021年2月27日;(写真は治療用金属粒です。)
人間の身体は電気刺激(直流電気)で動いています。「腕を曲げる」と言った脳からの指示も電気信号です。
肉体の電気刺激に関しては
誰でも出来る「糸練功」医療気功
を参考にして下さい。

経絡、ツボと電気信号

東洋医学の経絡はこの電気信号が流れやすいライン線だと考えられます。正常安静時には経絡には8ガウス(0.8ミリテスラ)ほどの磁束密度があると言われています。身体に異常が生じると経絡の磁束密度が増大すると思われます。(エレキバンが800~2000ガウス。80~200ミリテスラ)
また経穴(ツボ)は経絡上の電気刺激を受けやすい箇所、反応点とも考えられます。
当然ですが、電気刺激で動いている肉体は鍼治療や経穴への刺激で変化をします。

漢方薬の刺激

婦人科に多用する漢方薬のサフランの服用方法は、湯飲みに熱いお湯を注ぎ何片かのサフランを入れます。エキスが抽出されるまで数分の間、手掌の労宮を蓋として手の平で湯呑を塞ぎます。
このサフランの香りを嗅ぐだけで女性の頭痛が直ぐ取れる事があります。
鼻粘膜から精油が吸収されたにしては血中濃度が上がる以前に頭痛が緩和されます。サフランの香りが刺激になり電気的信号を作っているのだと思われます。

金属との電位差による刺激

鍼治療の代替えとして使われる金属があります。
経血に金属粒を張るだけの治療です。金属と人間の肉体や皮膚には電位差があります。金属粒を張ると電気的刺激が生じます。
金属の種類を変えると、異種金属ですので様々な電位差を作る事が出来ます。

ツボを爪楊枝で刺激しても治療効果を発する事ができます。物理的な刺激が電気的信号を作っているのだと思われます。
鍼も金属です。肉体が電気刺激で動いている事を考えれば、鍼を刺した物理的な刺激も大事ですが、金属である鍼を体内に刺す事により生じた鍼と肉体との電位差が重要と考えられます。

また矢数道明先生は漢方治療百話の中で、経穴に漢方薬を貼り付ける治療法を紹介されています。漢方薬を肌の経穴(ツボ)に張り付けるだけで身体が変化していきます。
漢方薬の精油成分が肌から吸収されるだけでなく、水剤、血剤等の漢方薬ごとに肌とは電位差が異なる事を利用しているのだと思われます。

次回は間中喜雄先生と入江正先生の異種金属によるツーメタルコンタクトについて書きます。