大黄の働き

2021年9月11日;(写真は 熊本県南小国町 黒川温泉の上流の渓流です。)

大黄、煎じる時間で変わる効果より続く

大黄の緩下成分はアントラキノン誘導体のセンノシドです。センナやアロエなどと同じです。腸を刺激することにより便通を付けます。

腸を刺激する緩下薬は適量以上だと腹痛が来ます。腹痛が来るほどの量を服用すると、腸が度重なる刺激に鈍感となり癖・習慣性になり易いです。

漢方では大黄を単独で使用することはあまり有りません。承気湯や他の漢方薬味と処方を組みます。
有名な処方に大黄甘草湯があります。甘草と組むことで甘草の「家老」の働きで大黄の働きが増します。また甘草の緩める働きで腹痛も来にくい処方です。
※漢方界では漢方薬味の働きから甘草を「家老・国老」、大黄を「将軍」と呼びます。

また桂枝加芍薬大黄湯と言う処方の場合、腸を緩める「芍薬の働き」で殆ど腹痛は来ません。癖にもなり難いです。割と安心して服用出来る処方です。
癖になり難い漢方処方でも飲みすぎるとやや癖になることも有りますので注意は必要です。

また他の注意点としては大黄の成分センノシドは胎盤や乳腺を通過します。しかし胎児の奇形の報告などは有りません。
大黄が乳腺関門を通過するので、昔は乳児の便秘に対しお母さまに大黄処方を服用させ、母乳を介し赤ちゃんの便秘を解消する方法も取られていました。
他に注意しないといけないのは、お腹が痛くなるほどの便秘薬は腸を収縮させ過ぎています。大腸が収縮する時には子宮も収縮しやすくなります。妊婦では早産や流産の可能性が出てくることもあります。