
2022年5月20日;(写真は福岡県福津市宮地嶽神社奥之宮です。)
漢方薬の将軍と言われる大黄(ダイオウ)には2つの働きがあります。
大黄は心包(シンポウ)・三焦(サンショウ)の臓腑で相火(ソウカ)に属します。
五味(ゴミ)は苦(ク)です。苦の働きは「乾燥(利尿)し固めて降ろす」です。
大黄の働きは
- 苦みで降(コウ)の働きで「瀉下」作用。
- 苦みで「清熱」し熱を降ろします。
清熱作用で使う時に瀉下作用が強すぎると下痢をし、清熱が上手く出来ません。
その為、瀉下作用が弱い錦紋(キンモン)大黄を使用したりします。
また唐(カラ)大黄の降の瀉下作用を弱めるため、升(ショウ)の働きのお酒で俢治(シュチ)し酒製(シュセイ)大黄にしたりします。
また唐大黄を選別する時に、重質の大黄は降の働きが強いので軽質の物を選別します。
私どもが漢方を教えられた頃は、虫に食われる位の古い大黄を選びなさいと教えられました。
古い虫食い大黄へ続く