大黄、煎じる時間で変わる効果

2021年9月10日;(写真は 熊本県南小国町 高さ5.5mの押戸石 近づくと方位磁石がグルグル回ります。)

煎じる時間で効果が変わる漢方薬味に大黄(ダイオウ)があります。
大黄は瀉下剤としての下剤の働きが有名です。もう一つの働きが清熱作用(抗炎症)です。

大黄を10分以内で短く煎じると下剤としての働きが強くなります。三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)などは振剤としてお湯をかけるだけの振り出しの時もあります。
30分以上煎じると下剤の働きが徐々に弱まり、清熱作用が徐々に強くなります。
時間で変わる煎じ薬もご参考に

大黄はお酒(紹興酒)を用いて俢治シュチ(下ごしらえ)をします。
お酒にに漬け乾燥させたり、お酒で洗ったり、炙ったり方法は様々です。この酒製大黄は下剤としての働きが弱まり清熱作用が強くなります。
大黄は降の働き。お酒は升の働きです。大黄の降(下剤)の働きをお酒の升で緩和しています。
同様な俢治に、生地黄や乾地黄は降の働きが強く、お酒で俢治した熟地黄は降の働きが弱くなります。

また大黄の種類では、唐大黄は下剤として、錦紋大黄は清熱作用として使用されます。
※錦紋大黄は、切り口の模様が錦の紋のように見えるため錦紋大黄と呼ばれます。大黄の中でも上品になります。

選品としては同じ唐大黄でも重い物は降(下剤)の働きが強いです。清熱作用を考えれば手に持った時に軽質の物を選品します。
※東洋医学の形象薬理学では、手に持った時に重い物は「」の働きが有ります。石膏、牡蠣など。
逆に軽い物は「」の働きがあります。薄荷、荊芥、蘇葉などです。

また大黄は六陳八新(リクチンハッシン)と同様に古い物が良いと言われます。
私が若い頃「大黄は虫が湧く程の古い物が良い」と教わりました。「虫が食べないものは毒があり、虫が食べるようになると毒が無くなる」とも教わっています。

大黄の働きへ続く