病気の進行が解る9「太陰病_無熱・手掌煩熱1」

2021年2月16日;(写真は 玖珠郡 九重町 です。)
病気の進行が解る8「陽明病_潮熱3」から続く
オレンジ色は、理解すれば誰でも解る三陰三陽のシグナル。シグナルは可能性と考えて下さい。

今回より三陰三陽の陰病に入ります。
病の進行は「太陽病 → 少陽病 → 陽明病 → 太陰病 → 少陰病 → 厥陰病 → 死」と進みますので、陽明病で治せなかった病は太陰病に進みます。

また「少陽病。虚すれば太陰病、実すれば陽明病」ですので、少陽病で慢性化し虚すれば、陽明病を通り過ぎ太陰病に進むと思われます。(或いは虚しているので陽明病の時期が短時間で太陰病に移るのかもしれません)

陰病の始まり太陰病

太陰病の「太」には、「始まり」の意味があります。太陰病は陰の始まり、陽と陰の「架け橋」の病位です。
そのため、太陰病には陽証の熱が虚熱として少し残ります。
それゆえに本来の陰病は小陰病からだと思っても良いです。
虚熱として手掌煩熱(手掌や足掌が火照る)口唇の荒れ・・・など。
陽証の内臓熱も少し残りますので、舌証では薄い白~黄苔が認められます。陰証ですので白苔は湿潤し湿っています。
口唇や手足の虚熱は有りますが、身体は無熱です。
陰証ですので脈証は沈の脈になります。

太陰病の例外

太陰病は陰証ですので一つの例外を除いて全て虚証になります。「桂枝加芍薬大黄湯」証のみが実証です。
腹膜炎や虚証・年配者の便秘などに使用する方意です。便秘薬を服用しお腹が痛くなる場合は桂枝加芍薬大黄湯証の可能性があります。

陰病は下から上へ

陽病は上から下へ進行し、太陽病(上焦)→ 少陽病(中焦)→ 陽明病(下焦)へ進みます。
陰病は逆に下から上へ進みます。太陰病(下焦 → 中焦)→少陰病(下焦 → 中焦 → 上焦)へ病は進行していきます。
太陰病では下焦(下腹部)に病が有りますので、虚証の軟弱無力な腹満、下痢。卵巣の虚としての血虚が生じます。

病気の進行が解る10「太陰病_無熱・手掌煩熱2」に続く