
2021年2月12日;(写真は由布市狭間町です。)
病気の進行が解る6「陽明病_潮熱1」から続く
オレンジ色は、理解すれば誰でも解る三陰三陽のシグナル。シグナルは可能性と考えて下さい。
陽明病の舌診と脈診
陽病は、上から下へ進行していきます。太陽病(上焦)、少陽病(中焦)、陽明病(下焦)へ進みます。陽病の最後が下焦(臍から下)の陽明病になります。
陽明病は最も実証の病位で熱証になります。
舌診では苔は黄色から褐色、又は黒苔が生じます。熱証ですので舌苔は乾燥しています。
脈証は実脈です。
陽明病の3つの型
下焦の陽明病は3つに分類されます。
下焦の背側(腎)の内臓熱
- 石膏の証、脱水が特徴で口渇が激しい。
- 白虎湯証、五苓散(虚実により少陽病位に配当されるが、口渇、血中水分量の減少があり、方意は陽明病です)
※強い口渇が有る時は水毒による陽明病です。 - 脱水は血液中の水分が減少し血液濃度が上がります。
血液濃度が上昇することにより、反射神経で口渇が生じ水分補給を促し血液を薄めようとします。
口渇のある時は既に血液中の水分が減少しているという事です。夏場やサウナ、運動時は早めの水分補給をしないと梗塞などの血栓症を引き起こす可能性があります。 - 血糖値が上昇し、血液中に糖分が多くなると、水分量は十分でも血液は糖により濃くなるため口渇が生じます。陽明病の方意が現れます。糖尿病でも慢性的になると口渇を感じにくくなります。
- 逆に貧血が酷くなると、血液は薄くなります。薄い血液を正常に戻すため、血液中の水分を血管外に移します。それにより酷い貧血による浮腫が生じます。
※貧血の酷い場合は、太陰病~少陰病位になります。