病気の進行が解る2「脈診」

2021年2月4日;(写真は和歌山県那智の吉野古道です。)
病気の進行が解る1「三陰三陽」から続く

病気の進行状態である病位は、風邪を引いたり、下痢をしたりした時の急性病でも判断します。
高血圧や肥満などの慢性病でも判断します。
病気もしていない、症状も無い、普通の健康時の時でも病位が解ると、ご自分の体質的な状態が判断出来ます。
病位が解ると、食事や生活で気を付けるべき事が判ってきます。

病位の判断には判断の要素が幾つかあります。
まず脈証です。親指側の手首に近い拍動部分に示・中・薬指の3本を当て診ます。左右3箇所(寸・関・尺)づつ計6か所(東洋医学の六臓腑に当たる)を診ていきます。
非常に難しいのでご紹介までに留めます。

  1. 実脈(強く圧しても消えない)⇔ 弱脈(強く圧すると消える)⇒ 微脈(かすかに触れる)
  2. 浮の脈(軽く触れても感じる)⇔ 沈の脈(強く圧すると感じる)⇒ 伏脈(強く圧してやっと感じる)
  3. 弦脈(弓の弦に触れる感じ、つっぱった感じ)≒ 緊脈(弦に似て底が硬い)⇔ 緩脈(緊の反対で緩んだ縄に触れる感じ)
  4. 滑脈(滑らかで玉が転がる感じ)⇔ 濇脈(滑の反対、円滑に動かない、小刀で竹を削る感じ)
  5. 大・洪の脈(幅が広い)⇔ 細・小脈(大の反対で幅が狭い)
  6. 数(サク)脈(頻脈で脈拍が90以上)⇔ 遅脈(数の反対、脈拍が60以下)
  7. 代脈(不整脈)、結脈(期外収縮)
  8. 芤脈(幅が広く外壁は硬く中は空虚)

更に上記を組み合し、浮で数、弦で細、沈で緊・・・など診ていきます。
(これに六臓六腑の臓腑を加味し診ていきます)
沈、濇、大、遅などは瘀血の可能性があると考えられます。
浮数は太陽病位です。浮数弱は桂枝湯証、浮数緊は麻黄湯証の適応となります。

「脈診10年」10年しても覚えられないのが脈診です。
私は30代の時に脈診を習い、結局覚えられませんでした。
その時、故入江正先生と出会いFTをお教えいただき、糸練功を確立しました。
脈診を克服できなかった私には糸練功が大きな武器となりました。入江先生へ感謝です。

次回からは誰でも分かる病気の進行が解る3を書きます。