病気の進行が解る15「厥陰病」

2021年2月25日;(写真は 金沢城 兼六園 です。)
病気の進行が解る14「少陰病_悪寒・四肢厥冷2」から続く

陰病の最後は厥陰病(ケッチンビョウ)です。この次は「死」です。死と隣り合わせの病位です。また身体が最後の生きる闘いをする病位でもあります。

寒と熱が錯綜し上熱下寒を呈します。また極度の四肢厥冷が厥陰病の熱形だと言われます。

宋版傷寒論の厥陰病篇に除中(ジョチュウ)と言う用語が出てきます。康治本傷寒論にはない用語なので、後期に追加されたのかもしれません。
除中とは「ロウソクの火が燃え終わる前に一瞬明るく灯る」のに似ていると言われます。死の数日前に食事も摂れ、治ったかのように元気になる状態だと言われます。
藤平健先生は、除中は最後の虚熱の一つと言われていました。

康治本傷寒論、「厥陰の病たる・・・汗を発し、若しくはこれを下して後、煩熱し、胸中塞がる者は、梔子鼓湯、これを主る。傷寒、脈は滑にして、厥する者は、裏に熱あり、白虎湯、これを主る」と有ります。

最後の厥陰病位では、梔子鼓湯や白虎湯など非常に強い陽明病の漢方薬などが使われています。
厥陰病は太陽病から少陰病までの全ての証が出てきます。それに対応するため様々な漢方薬が適応されます。