病気の進行が解る13「少陰病_身体を温める漢薬・食材」

2021年2月20日;写真は 金沢市 成巽閣(セイソンカク) です。
病気の進行が解る12「少陰病_悪寒・四肢厥冷1」から続く

寒熱と漢方薬

少陰病は陰証で寒の病態です。東洋医学では寒熱の薬性・食性の強さを五気(寒・涼・平・温・熱)で判断します。
最も強い熱薬は「大熱」です。附子や呉茱萸が配当されます。
次は「熱」薬です。山椒・花椒や乾姜(乾燥した生姜)などです。
※山椒は和産(日本産)、花椒は中国産です。花椒は辛みが強く、山椒はややマイルドです。
次は「温」薬です。桂皮(シナモン)、黄耆、麻黄、白朮、陳皮(乾燥したミカン皮)、生姜(生の生姜)、大棗(ナツメ)などです。

この中で「熱」薬の山椒・花椒、乾姜。「温」薬の桂皮、陳皮、生姜、大棗などは漢方薬ですが、一般の食材でもあります。食事で薬味を上手に使えば、身体の代謝を上げ冷えを防ぐことが出来ます。

太陰病は下焦から中焦の内臓の冷えです。乾姜や山椒・花椒を使います。
少陰病は中・下焦の内臓から心臓まで冷え虚しています。中・下焦に乾姜、心臓に附子を使用します。

  1. 乾姜
    中焦の胃腸を温めます。人参湯などです。下焦の苓姜朮甘湯(下半身の冷え)は、表に近いため人参湯と同じ乾姜を使用します。
  2. 山椒・花椒
    乾姜よりもう少し深い下焦の腸や子宮まで温めます。大建中湯(腸を温めます)や白朮散(子宮を温めます)などです。
  3. 附子や呉茱萸
    心の臓に配当され、心臓や血液を通し身体を温めます。呉茱萸湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、真武湯、四逆湯などです。

病気の進行が解る14「少陰病_悪寒・四肢厥冷2」に続く