病気の進行が解る12「少陰病_悪寒・四肢厥冷1」

2021年2月19日;(写真は 金沢城 兼六園 です。)
病気の進行が解る11「体質的な病位と食養生」から続く
オレンジ色は、理解すれば誰でも解る三陰三陽のシグナル。シグナルは可能性と考えて下さい。

本当の陰病は小陰病

太陰病位にて下焦 → 中焦の消化器まで犯された身体は、少陰病位では心臓まで犯されます。

内臓が弱り心臓まで虚したのが少陰病位です。
虚証のみで実証の人はいません。体表も内臓も心臓も弱り冷えます。
体表では、表寒で悪寒がし四肢厥逆(シシケツギャク、手足が冷える)です。
内臓が冷えているので内臓熱は無く、舌に苔が無く湿潤しています。東洋医学で言う「心の臓」が弱ったために鏡面舌(舌乳頭が消失し舌の表面が鏡の様にツルツルになった舌)を呈する人もいます。
完穀下痢(カンコクゲリ、食べた穀類がそのまま排便される下痢。消化不良で食べ物がそのまま排泄される)になる人もいます。
脈証は「沈で微脈」になります。

少陰病は、内臓も体表(筋肉、骨格)も陰証で代謝が落ち冷えている状態です。
急性病でも激しい下痢が続くと、数日で少陰病まで落ちる事が有ります。

また発病初期より少陰病を呈する「直中(ジキチュウ)の少陰」と言う病態も有ります。免疫力の落ちた方や高齢者、体力が落ちた方などが、例えば風邪を引かれると最初から少陰病の風邪を引く事があります。真武湯や麻黄附子細辛湯の出番です。

病気の進行が解る13「少陰病_身体を温める漢薬・食材」に続く