病気の進行が解る10「太陰病_無熱・手掌煩熱2」

2021年2月17日;(写真は 金沢城 兼六園 です。)
病気の進行が解る9「太陰病_無熱・手掌煩熱1」から続く
オレンジ色は、理解すれば誰でも解る三陰三陽のシグナル。シグナルは可能性と考えて下さい。

太陰病の下焦・中焦

下焦の陰証

  1. 下腹部(下焦)の腎虚により、親から頂いた「先天の気」の衰えにて、「熟地黄」の適応する白内障、前立腺肥大等が現れます。その他、腎虚には様々な病状が有ります。
  2. また、下焦の血虚により「当帰・芍薬・川芎」などを代表とする貧血、子宮内膜症、不妊症他、様々な病状が出ます。
  3. 「熟地黄+当帰+芍薬+川芎」で四物湯が出来あがります。四物湯を基本に様々な薬方が発展していきます。

中焦の虚

中焦の虚状は主に脾虚と言われる病態が多いです。
脾虚には2種類あります。

  1. 内臓筋の虚状です。内臓筋が弱く、胃腸機能の低下や腹痛、内臓下垂などを起こします。
    桂枝湯から発展した桂枝加芍薬湯。小建中湯などの建中湯類の適応です。黄耆建中湯、帰耆建中湯、当帰建中湯・・・。
  2. 胃内停水を病因とする「白朮+茯苓」証に人参が加わった「白朮+茯苓+人参」証の気虚です。代表処方では四君子湯があります。
    舌の周辺に歯形が付いている人は胃内停水が有ります。
    冷え性で筋肉が柔らかく歯形が有れば「白朮+茯苓」タイプです。暑がりで筋肉がシッカリし歯形が有れば「半夏」タイプの胃内停水の人が多いです。

この四君子湯と下焦の血虚の「当帰+芍薬+川芎」が加わり当帰芍薬散が出来ます。
また中焦の四君子湯と下焦の四物湯を合わすと気血両虚の八珍湯になり、十全大補湯へと発展していきます。

病気の進行が解る11「体質的な病位と食養生」に続く