茯苓の発見

2020年10月2日;
私が若い頃、浅田流漢方を一緒に勉強していた先輩がいました。
その先輩が薬学生の頃、山陰の海岸へ漢方薬の茯苓を採取に茯苓突きに行ったそうです。

茯苓は松の木の根に付きます。地表から見えないため鉄の棒(茯苓突き)で地面を突いて探します。茯苓が有ると茯苓突きに茯苓の白い粉が付きます。
1個茯苓を見つけると、その木には茯苓が寄生しています。茯苓は松の木から同心円上に寄生するので芋づる式に大量の茯苓を採取出来ます。

貧乏学生だった先輩は、安アパートの流しの下に採取した茯苓を新聞紙に包み、置きぱなしにしていたそうです。
ある時、茯苓を包んだ新聞紙からヒョロヒヨロとした芽が出ていたそうです。何だろうと見ると茯苓から出ている芽です。

この芽が出たことにより茯苓が菌糸体(キノコの仲間)だと言うことが判明しました。
それまで、茯苓の実態は判っていなかったそうです。
先輩の学生アパートのジメジメした環境が菌糸体茯苓の発見に繋がりました。