食物繊維と漢方薬の芒硝

2020年9月4日;
食物繊維は水溶性繊維と難溶性繊維(不溶性)に分けられます。
難溶性繊維は野菜を増やすと容易く摂ることが出来ます。
水溶性繊維は完熟した果物や海藻類に多い傾向があります。水溶性繊維には腸内に潤いを付ける働きがあります。

食物繊維は腸内の掃除をすると考えると良いかもしれません。
腸内の汚れを取り、腸内細菌叢を正常化します。
両手いっぱいの生野菜は火を通すと、片手にのる量になります。
多くの野菜を摂るには火を通して食べた方が効率的で多く食べられます。

漢方薬に水溶性繊維と同様の働きをする生薬があります。
芒硝(硫酸マグネシウム)、朴消(硫酸ナトリウム)です。

500年ほど前、漢方薬の本草学書(薬理学)である本草綱目を書かれた李時珍が、芒硝と朴消を同じ物と混同してしまいました。
日本では江戸時代にオランダから入ってきた硫酸ナトリウムを芒硝と間違えました。
その後、日本では長く朴消を芒硝として使用してきました。

聖武天皇死去に際し造られた正倉院に1200年以上前の芒硝が残っています。硫酸マグネシウムです。
芒硝と朴消は腸内を潤し、便を柔らかくします。その働きは水溶性繊維と似ています。

腸内や排便に関しては、どちらも同じような働きですが、糸練功で鑑別すると朴消は精神神経症に対して効果が優れているようです。