牡蠣肉(ボレイニク・カキニク)

2021年12月8日;(写真は 青山2丁目 銀杏並木です。)

竜骨(リュウコツ)の働きから続く

牡蠣肉にはグリコーゲンやアミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが豊富です。欧米では強精剤として有名です。
牡蠣肉には竜骨と同様に精神安定作用があります。統合失調症に牡蠣肉エキスで改善した論文もあります。
また豊富なアミノ酸やタウリンなどが多く、強肝、滋養強壮としても使われます。

牡蠣肉は同じ「脾の臓」に属する竜骨と非常に似た働きがあります。
桂枝加竜骨牡蠣湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)、桂枝甘草竜骨牡蠣湯(ケイシカンゾウリュウコツボレイトウ)、柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)、龍骨湯(リュウコツトウ)、竜骨一味(リュウコツイチミ)などの補助や食養、代用として使うと効果が増します。

落ち葉の銀杏の絨毯

最も古い東洋医学の文献集である医心方(イシンホウ)に蠣(レイ)として効能が書かれています。
牡蠣は・・・。傷寒、寒熱、温瘧を主り、拘緩、鼠瘻、女子の下血、赤白、心痛、気結を除く。渇を止め、老血を除き、喉痺、咳嗽を療す。久しく服せば骨節を強くし、年を延ぶ」と記載されています。

傷寒(ショウカン);重篤な風邪など、感染症
寒熱(カンネツ);往来寒熱(オウライカンネツ)を呈するこじれた感染症
温瘧(ウンギャク);熱の後に悪寒がするマラリアなど
拘緩(コウカン);ひきつり、痙攣、癲癇発作など
鼠瘻(ソロウ);リンパ炎、るいれき
女子の下血(ゲケツ);子宮出血
赤白(シャクビャク);帯下(コシケ)
心痛(シンツウ);胸の痛み
気結(キケツ);胸・喉の詰まり
渇(カツ);喉の渇き
老血(ロウケツ);老廃した血液
喉痺(コウヒ);アデノイドなど
咳嗽(ガイソウ);咳、痰

現在は牡蠣肉エキス錠が売られています。
製法で、傷がついた牡蠣からの抽出や、高温抽出、アルカリ溶剤などを使うと収量も多くなりますが、高分子も抽出されてしまいます。

傷の付いていない大振りの栄養価の高い牡蠣肉を低温で時間をかけ低分子だけを抽出します。
不純物の入らない純粋な牡蠣肉エキスが出来あがります。低分子ペプチドなどの吸収が早くなり血中濃度も上がり易くなります。
低分子抽出は収率が悪くコストも高くつきます。日本では2社だけが行っていると聞いています。
手前味噌ですが、その内の1社が当薬局が勧める「オイスターキング」です。

  1. 竜骨(リュウコツ)
  2. 竜骨(リュウコツ)の働き
  3. 牡蠣肉(ボレイニク・カキニク)