生牡蠣の副作用

2021年7月28日;(写真は 私が育てた湯布院の果樹園を食い荒らすコンチクショウ鹿の可愛いお出迎え。)
生牡蠣と焼牡蠣から続く
中国で使用する化石牡蠣では起きない副作用が日本で使用する生牡蠣では生じます。

漢方で蕁麻疹や精神不安、性機能回復などに使用する漢方薬に柴胡剤加牡蠣があります。
副作用として血圧上昇や便秘などが現れる事があります。牡蠣がカルシウムですので筋肉の収縮を強めます。虚血性心疾患には危険です。
大腸や血管の収縮力を強める事が原因です。

柴胡剤加牡蠣ではこの副作用が生じます。
しかし不思議な事に同じ牡蠣が入っている桂枝加竜骨牡蠣湯では副作用の経験がありません。
生牡蠣ではカルシウムによる筋肉収縮が起きるのに、同じカルシウムの竜骨・牡蠣の組合せでは起きません。
「竜骨が恐竜やマンモスの化石だからでは」との考えにいつしか至りました。

その頃、私は今から30年程前ですが中国の学会に参加することが多くなりました。
中国に行くたびに生薬市場を訪れるようになりました。
そこで目にする牡蠣は全て化石なのです。しかも化石牡蠣を高温で焼いてあります。

日本のような生牡蠣は探しても無いのです。
漢方薬として日本では「海の生牡蠣」を使用し、中国では「山の化石牡蠣」を焼いて使用しているのに驚きと衝撃を受けました。

「生牡蠣」と「化石牡蠣」の違いは「塩」と「岩塩」の違いだと思います。土中に在る長い間に土のミネラルと結合しているのかもしれません。

現在の中国では新しい法律により800度の高温ではなく300度で焼いています。800度以上で焼くと酸化カルシウムになります。300度で焼くと酸化カルシウムと炭酸カルシウムの両成分が含有されるそうです。

生牡蠣と焼牡蠣の使い分けですが、五志の憂などの神経症や蕁麻疹(B-Cell型)などには生牡蠣が効果が早く感じます。
がんなどのT-Cell型の免疫を上げるには焼牡蠣が効果が高いように感じます。例外ですが紫根牡蛎湯の牡蠣は生牡蠣が良いと思います。