生牡蠣と焼牡蠣

2021年7月27日;(写真は手前が化石牡蠣/カセキボレイを高温で焼いた焼牡蠣です)
古代の牡蠣(ボレイ)の化石で殻が何層にもなり厚いです。奥に映っているのは岩ガキです。

漢方医学が発達した2000年前、殻の厚い蠣(カキ)を「牡オス」と考え、殻の薄い蠣(カキ)を「雌メス」と考えたと言われています。
実際には殻の厚みは種類の違いで、殻の厚い蠣(カキ)にも牡と雌がいます。

漢方薬として殻の厚い牡蠣(オスの蠣)を使用することになっています。現在の日本の漢方薬では牡蠣ではなく雌蠣(蠣の薄い)を使っています。

日本で漢方をしていると、漢方で使用する牡蠣(ボレイ)は養殖した蠣(カキ)の殻を乾燥し生で使用するのが当たり前になっています。
日本では生で使用するため、カキ肉のエキスが殻にしみ込んでいます。牡蠣の含有された漢方薬を服用すると、牡蠣アレルギーのある方はアレルギーの症状である蕁麻疹や咳や吐き気などの症状が出る人がいます。

牡蠣の修治シュチ(加工処理)を調べると、高温で焼くようになっています。牡蠣殻が焼けて赤くなるほどの高温ですので1200度程だと考えられます。高温で焼くため牡蠣肉のアミノ酸が炭化されます。アレルギーも出なくなります。
またアミノ酸との結合が無くなるためイオン化しやすく胃での吸収率が高まります。

日本では、俢治した高温で焼いた焼牡蠣はありません。太陽堂漢薬局ではフライパンで数時間の乾炒りをして作っていました。しかし高温のため火事の危険性もあり非常に大変だった記憶があります。
その後、上海の漢方メーカーにお願いし牡蠣を800度で焼いていただく契約を結びました。

生牡蠣の副作用に続く