麦門冬湯バクモンドウトウ

2022年1月22日;(写真は インドネシア バリ島2です。)

肺がん」から続く

前回ご紹介したように肺がんの咳には麦門冬湯(バクモンドウトウ)が合うことが多いです。また肺がんで胸水が溜まった時などは小陥胸湯(ショウカンキョウトウ)や小柴胡湯(ショウサイコトウ)との合方(ガッポウ)の柴陥湯(サイカントウ)を使うことが多いです。

麦門冬湯は麦門冬10、半夏(ハンゲ)5、粳米(コウベイ)5、大棗(タイソウ)3、白人参(シロニンジン)2、甘草(カンゾウ)2の6味の構成です。
麦門冬湯は大逆上気(ダイギャクジョウキ)の状態です。大逆上気は虚熱(キョネツ)により気が上衝します。

虚熱により、痰は乾燥し粘っこい痰になります。同じく虚熱により肺は炎症します。虚熱により咽喉が乾燥し、喉がイガイガし咽喉不利(インコウフリ)が生じて声が枯れます。
また気の上衝により、咳の発作時は顔は赤くなるほど咳き込みます。

構成薬味の麦門冬、粳米、白人参は滋潤作用があります。濃い痰を潤し排出しやすくし、乾燥した喉のイガイガを治めます。
虚熱による肺の炎症と気の上焦による顔の赤みが強い時は、人参を竹節人参(チクセツニンジン)や髭人参(ヒゲニンジン)に変えて使用することがあります。

麦門冬湯の人参の使い分け」に続く