安胎薬

2021年11月25日;写真は 福岡城(舞鶴城)です。

安胎薬専門の漢方薬は
妊娠中の安胎薬と思われている当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)ですが、本来の証は妊娠中の腹痛の薬方です。
当帰芍薬散に関しては 当帰芍薬散と貧血の不思議 をご覧ください。

安胎目的では、妊娠したら殆どの婦人が飲んだ方が良いとされる安胎薬専門に当帰散(トウキサン)が有ります。金匱要略(キンキヨウリャク)に「婦人妊娠、宜常服、當歸散主之」と「婦人が妊娠し常に飲むと良い。当帰散は之を主る」とあります。

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当帰芍薬散は妊娠中の腹痛が本来の目的です。化学流産の予防に使用したり、切迫流産や早期の流産を回復させる働きがあります。
習慣性流産の方が当帰芍薬散を服用していると妊娠が継続できる場合も多いです。
また、流産で出血が止まらない時などは芎帰膠艾湯(キュウキキョウガイトウ)の適応と成ります。

当帰芍薬散が安胎薬となる事も有りますが、当帰芍薬散は流産予防や習慣性流産の予防と考えた方が良いです。本来の安胎薬は当帰散です。

他に、基礎体温が低いタイプの方、低温期で36.2度を切るタイプの方は低体温の可能性があります。妊娠4か月位までは花椒(カショウ)が入った白朮散(ビャクジュツサン)がお勧めです。子宮への血流を増します。
妊娠中期まで白朮散を続けると胎児が大きく育つことも有りますので注意が必要です。